第13回時間学セミナー(第2グループ・セミナー)内容報告

先日開催されました上記セミナーにつきまして、グループリーダー中井彰教授より、セミナー内容のご報告文章を頂きました。PDF形式にて公開いたします(こちら)。本報告にあります通り、充実した内容のセミナーとなりました。セミナーのプログラム等につきましては、下記をご覧ください。

「生物と医学の時間学」
日時:2010年2月12日(金)16:00-18:00
場所:理学部14番講義室

生物にとって時間とは何かを物質からなる生命体という観点から理解する。生命現象において、体内時計のよう な繰り返す可逆的時間と発生や進化に代表される不可逆的時間がある。それらを統合的に理解できる基礎の構築を目指す。具体的には、生物個体の時間につい て、個体発生、リズム、細胞機能をモデル生物で解析する。さらに、進化生物学の観点からそれらを総合的に理解することを試みる。

はじめに ◆グループリーダー 中井 彰

セッションI.リズムと微生物
(1) 体内時計の分子機構解析
◇明石 真 (山口大学時間学研究所・時間生物学)
(2) グルコースによる酵母ミトコンドリア形態の調節
◇宮川 勇 (山口大学大学院理工学研究科・環境共生)
(3) 酢酸菌のゲノム異変異性の解析
◇東 慶直 (山口大学大学院医学系研究科・ゲノム・機能分子解析講座)

 セッションII. 発生と進化
(4) HSF遺伝子の進化
◇中井 彰 (山口大学大学院医学系研究科・医化学分野・生化学第二講座)
(5) 二次共生の成立機構について
◇児玉有紀 (山口大学・日本学術振興会特別研究員)
(6) 脊椎動物の受精のしくみと進化
◇岩尾康宏 (山口大学大学院医学系研究科・応用分子生命科学)
(7) 血管異常収縮の原因分子の時空間的ナノシステムによるリアルタイム可視化解析
◇ ○川道穂津美、岸博子、加治屋勝子、高田雄一、徳森大輔、小林誠 (山口大学大学院医学系研究科・生体機能分子制御学・生理学第一講座)

おわりに ◆時間学研究所長 辻 正二