2018年8月1日から8月3日、山口大学吉田キャンパスにてチューリッヒ大学と山口大学時間学研究所の共同開催(共催:日本時間学会)で、時間学国際シンポジウム2018「中世日本の時間意識」が開催されました。このシンポジウムは時間学研究所客員教授のシュタイネック・ラジ先生(チューリッヒ大学)が行っているERCアドバンスト・グランド・プロジェクト「中世日本の時間意識(TIME J)」に連動しており、多様な分野の研究者25名が国内外から参加しました。
中世日本の社会で時間がどのように表象・知覚・経験されていたのかについての多角的な検討を目指したこのシンポジウムは、「暦」「兵学」「朝廷と武家」「村落」「宗教」「身体」「市場」という7つのテーマから構成され、テーマごとに報告と指定討論者によるコメント、ならびに全体的討議を行う、という形式で進められました。第1日目には、エムデ・フランツ先生(山口大学)、小山恵美先生(京都工芸繊維大学)をコメンテーターとして、「暦」「兵学」「朝廷と武家」をテーマとして3名の研究者による報告、第2日目には、辻正二先生(保健医療経営大学)、板東洋介先生(皇學館大學)をコメンテーターとして「村落」「宗教」をテーマとした報告が7名の研究者によって行われました。最終日には、アンドレーワ・アンナ先生(ハイデルベルグ大学)、コッホ・アンゲリカ先生(ゲント大学)をコメンテーターとして「身体」「市場」をテーマとした報告を5名の研究者が行った後、討議そして、佐藤弘夫先生(東北大学)、板東先生、辻先生による3日間の総括が行われました。最後に、シュタイネック・ラジ先生ならびに藤澤健太所長(時間学研究所)の閉会の辞をもって、3日間にわたるシンポジウムは盛況のうちに幕を閉じました。
セッションメンバー(発表順 敬称略)-300x200.jpg)
《 暦 発表 》
細井 浩志(活水女子大学)
《 兵学 発表 》
ブールマン クリスティーナ(フロリダ州立大学)
上野 太祐(神田外語大学)
《 暦・兵学 コメント 》
エムデ フランツ(山口大学)
《 朝廷と武家 発表 》-300x200.jpg)
森野 正弘(山口大学)
ミュラー シモン(チューリッヒ大学)
チョルチャーロ アレクサンドラ(チューリッヒ大学)
《 朝廷と武家 コメント 》
小山 恵美(京都工芸繊維大学)
《 村落 発表 》
右田 裕規(山口大学)
《 村落 コメント 》-300x200.jpg)
辻 正二(保健医療経営大学)
《 宗教 発表 》
湯浅 吉美(埼玉学園大学)
頼住 光子(東京大学)
シュタイネック C.ラジ(チューリッヒ大学)
シュテーヘリン エティエン(チューリッヒ大学)
真木 隆行(山口大学)
星 優也(佛教大学)
《 宗教 コメント 》-300x200.jpg)
板東 洋介(皇學館大學)
《 身体 発表 》
陳 ダニエラ(チューリッヒ大学)
斎藤 菜穂子(國學院大學)
《 身体 コメント 》
アンドレーワ アンナ(ハイデルベルグ大学)
《 市場 発表 》
桜井 英治(東京大学)
片岡 耕平(チューリッヒ大学)-300x200.jpg)
アマン フローニ(チューリッヒ大学)
《 市場 コメント 》
コッホ アンゲリカ(ゲント大学)
《 総括 》
佐藤 弘夫(東北大学)
板東 洋介(皇學館大學)
辻 正二(保健医療経営大学)
〔 写真説明 上から 〕
* 発表の様子
* コメント・討議の様子
* 白熱する討議の様子
* シンポジウム後の交歓会で挨拶をするシュタイネック先生
* 交歓会での集合写真